Melnikを散策中、蔦にすっぽり覆われた家を発見。
ブドウ畑を見下ろす丘の中腹の緑のおうち。 まわりの風景にあまりにとけこんでいて、思わずシャッターを押していると.... いきなりドアが開いて、初老の男性が。。。 怒られちゃうかな?一瞬あせりましたが、 予想に反してやわらかい笑顔。 「あんたら、どこからきたんかね...?」 「よかったらちょっと休んでいきなさいよ。。。」 お言葉に甘え、中庭におじゃましました。 植物や置石でうめつくされたなんとも心地よい空間でした。 雑草の間から気の早い虫の声も。 蜘蛛が大きな巣を張って獲物を待ち構えています。 盆栽?が趣味というGeorgeさん。 「このイチョウは近くの公園の大木から拝借してきたんだよ。(笑)」 奥様が出してくださったアイスクリームをいただきながら、 チェコの歴史や人々の暮らしについて Georgeさんからお聞きした話は本当に興味深いものでした。 もともと外科医のGeorgeさん。 若かりしころは国からの派遣で、アフガニスタンやアフリカの国々など 戦乱地での医療活動に従事されたそうです。 皮膚科医の奥様も常にご一緒に貧しい人たちの治療にあたられたそうです。 このご年齢には珍しく英語がご堪能で、外国人の私たちをも快く受け入れてくださったのは、医師として不自由な時代に多くの国を旅し、多くの出会いを経験された方だからなのかもしれません。 「若い人や西側の人たちは、共産時代をまるで刑務所のように表現するが、決してそんなことばかりではなかったんだよ。贅沢はできないが、すべての人に職があった。決して共産政権を肯定するわけじゃないが、時に弱者が置き去りにされる資本主義がなにより素晴らしいという考えには、どこか違和感を覚えるね。。。」 チェコの激動の時代を生きてきたGeorgeさんの言葉がとても胸に響きました。 奥様がこの街で、今も皮膚科の小さなクリニックを開いていらっしゃいます。 「わしの最愛のwifeなんだよ。」 にっこり見詰め合うお二人。本当に幸せそうに見えました。 「またきっともどっておいで。もう友人だからね。。。」 優しい言葉に送られて後ろ髪引かれながら緑のおうちを後にした私たち。 最後にコーヒーまでいただいてずいぶん長居をしてしまいました。 思いがけない出会い。 こういう出来事があるからこそ、人生は楽しいのかもしれませんね。 Melnikが私たちにとってさらに特別な場所になったのは 言うまでもありません♪
by tabirin2000
| 2005-09-08 23:30
| Trip
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